私たちは、こころのかよった医療・介護をめざします

医療法人相生会にしくまもと病院 院長|林 茂

2019年 新春のご挨拶

あけましておめでとうございます。皆様方には、お健やかに新年をお迎えのことと存じます。にしくまもと病院のホームページにアクセスしていただきまして、ありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
「西熊本病院」は昭和63年1月18日に、87床で熊本県下益城郡富合町に開院しました。平成4年に「にしくまもと病院」に名称変更し、幾度かの「大きな危機」を乗り越え、昨年、創立30周年を迎える事ができました、患者さん、ご家族、地域の方々や、職員の皆様方のお蔭でございます、心よりお礼を申し上げます。
今年の4月で平成が終わり、新しい時代が始まります、新たな気持ちで、地域包括ケアシステムの構築(まちづくりなど、熊本ホスピタウン構想の実現)に向けた取組み等を、具体的に進めて行きたいと思っております。少子高齢化、人口減少時代向けて、「地域包括ケアシステムの構築」と言われています。しかし住民が住み慣れた地域で最期まで安心して暮らせる環境整備を目的とした地域包括ケアシステムは、ここ数年で、医療・介護現場には、だいぶ浸透してきましたが、主人公である地域の人々には、まだまだ馴染みがなく、あまり理解されていないのではないでしょうか。当院では地域住民の方々との接点を増やし、地域の現状を把握し、表に出てこないニーズ等を、掘り起こす事から始めたいと思い、平成30年6月に地域総合サポートセンターを開設し、2人のベテラン看護師を地域包括支援センター(ささえりあ)が開催するサロンサポーター養成講座や、地域で開催されるサロンなどに派遣しております。地域住民がこのままでは、ここで安心して最期まで住み続けることができない、どうすればできるのか、何を改善するのか、自分たちが考えて自分たちが動かないと、何も変わらない事を自覚してもらい、自発的な活動を促し、その活動を支援していく事が大切です。
平成31年1月19日に済生会熊本病院外来がん治療センター4Fコンベンションセンターで「にしくまもと病院・連携フォーラム2019」特別講演『患者と医療者の協働する医療を目指して』演者:認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML山口育子理事長を開催します。山口育子理事長は、自身が卵巣がん治療を経験しながら、これまで2万件以上の患者の電話相談を受けてこられました。「行政や医療従事者任せではなく、利用者である私達患者、住民が主体的に行動しなければ現状は変えられないと言う事を自覚することが大切だ」、「病気は時にいのちや人生をも左右することがあります。そんな大切なことを、たとえ専門家といえども、“お任せ”していていいのだろうか。もっと私たち患者が自立して、主体的に医療に参加する“賢い患者になりましょう”」と患者側に変化を呼びかけ、昨年「賢い患者」(岩波新書)という本を書かれております。本年はこのフォーラムを皮切りに、まず医療・介護の分野で、患者・家族が主体性を持って医療・介護に積極的に参加し、医療・介護従事者が患者・家族に寄り添い、地域で「患者・家族と医療・介護従事者が協働する医療・介護」を展開し、この地域に必要な地域包括ケアシステムの構築を、協働して、より具体的に進めたいと思っております。
本年もどうぞよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

病院長  林 茂

「熊本地震~にしくまもと病院の記録~」を作成しました

院長林の取材(インタビュー)記事は下記をご覧ください。