膝や股関節に痛みのある方へ ~関節外科センターのご案内~

膝や股関節に痛みのある方へ
~関節外科センターのご案内~

膝や股関節の痛みについて

膝の痛みを引き起こす原因となるものには、スポーツや運動による膝の使い過ぎ、事故などによる膝の外傷(ケガ)、立ち仕事や荷物運搬など日常生活での膝への負担、加齢に伴う骨の老化、膝関節の異常を伴う病気など様々です。

変形性膝関節症とは

ひざの軟骨がすり減り、痛みが出てくる状態をいいます。ひどくなるとO脚などの変形が進み、歩くたびに激痛に悩まされます。初期の段階では、朝起きて歩き始めたときや椅子から立ち上がる時、またよく歩いた夕方などに痛みやこわばりを感じたり、深くしゃがんだときにひざの裏がきついような重苦しいような違和感があったり、といった症状を覚える方が多いようです。 年齢も大事な診断要素となります。「ひざが痛い」という患者さんがもし30代でスポーツや肉体的な重労働をしている方なら、半月板や靭帯が原因の可能性が高く、高齢者で「ひざが痛い」「腫れている」という場合は、関節リウマチも疑います。

関節鏡視下手術

過去、関節の手術では大きな切り口を必要とし、それゆえ入院期間も長く患者さんへの負担も大きなものでした。近年、関節鏡視下手術の技術が発展し、安全かつ短期入院でより高度な手術も鏡視下で行えるようになりました。 関節の周囲(皮膚面)に2~3箇所の小さな穴を開けます。その後関節内に生理食塩水を満たし、関節に光ファイバーと小さな高性能カメラで構成された内視鏡を挿入し直接手術部位へアクセスし損傷部位を修復したり、不要な遊離体や損傷組織を摘出除去します。 従来の手術法(関節鏡を使用しない)と比較すると、生理食塩水を流しながら行うので感染症を起こしにくい、正常組織を傷つけにくい、痛みが少ないため患者さんへの負担も小さい、などの利点があります。 また、美容的観点からも手術後に残る傷跡は多くの場合、非常に小さな跡しか残りません。 当院では膝関節、足関節、肩関節、肘関節などの手術に積極的に使用しています。

人工膝関節置換術とは

近年、その技術も飛躍的に進歩し、日本国内で年間5万5千件以上の手術が行われる一般的な治療法になっています。その一番の目的は、関節の痛みの除去です。さらに、ほとんど歩けなかった方が歩けるようになったり、外出困難だった方が旅行できるようになったりと、生活の質(QOL)の大きな改善が望めることもメリットです。
手術前後のO脚の改善加齢とともに軟骨の損傷、変形が進み、さらに体重の負荷などの要因も加わって変形した膝関節を、人工膝関節によって本来の状態に戻すことを目的とした手術療法です。

全置換型と部分置換型

人工膝関節は、ひざの両側を置換する全置換型と、片側のみ置換する部分置換型があります。どちらを選択するかは、関節炎(変形)の度合い・日頃の活動状況によって判断します。部分置換型の場合、全置換型と比べて小さな人工関節を使うので、骨を削る量や手術による切開も小さく、より早期の回復や社会復帰が可能です。

当関節外科センターの特徴

当院の整形外科では関節疾患に対する日常生活指導、理学療法・作業療法などの保存的療法、手術等外科的治療などを総合的に、それぞれの患者さんに最適なオーダーメードの“関節疾患の治療”を行うことを目指しております。
このたび、関節鏡による治療から人工関節置換術などにいたるまで、外来から在宅まで切れ目のないケアを充実させるために関節外科センターを開設することになりました。多くの患者様のために安心していただける“真の医療”を提供したいと考えております。

手術件数実績推移

○平成24年度(年間合計)
 膝関節鏡手術78件、肩関節鏡手術3件、
 人工膝関節置換術36件、人工股関節置換術9件
○平成25年度(年間合計)
 膝関節鏡手術106件、肩関節鏡手術6件
 人工膝関節置換術60件、人工股関節置換術7件
○平成26年度(年間合計)
 膝関節鏡手術109件、肩関節鏡手術5件
 人工膝関節置換術77件、人工股関節置換術6件
○平成27年度(年間合計)
 膝関節鏡手術103件、肩関節鏡手術8件

 人工膝関節置換術93件、人工股関節置換術5件
〇平成28年度(年間合計)
 膝関節鏡手術70件、肩関節鏡手術6件
 人工膝関節置換術108件、人工股関節置換術11件

H29年度 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 月平均
人工
関節
膝関節 12 13 12 13 13 11                
股関節   1 1 2 2 3                
骨頭挿入                            
人工関節合計 12 14 13 15 15 14                
関節鏡 膝関節 3 10 3 5 6 3                
肩関節   1   1                    
                             
関節鏡合計 3 11 3 6 6 3                
その他 骨接合術   1 2 1 1 2                
抜釘術 4   2 1 2                  
ガングリオン摘出           1                
腱鞘切開 2 2 3 1   2                
その他 2 3 1   1 4                
                             
只今、一緒に働く医師を募集しております!


センター長紹介

関節外科センター長(兼副院長)
山口浩司

日本整形外科学会 専門医
日本リウマチ学会 リウマチ専門医
日本体育協会認定 スポーツドクター

一緒に働きませんか?
詳しくは採用のページ又は当院(事務長)までお問合せ下さい


※関節外科センターがテレビで紹介されました

※人工関節ライフ 記事掲載はこちら

治療の流れ

  • 外来受診
  • 術前の全身スクリーニング検査

    X線、CT、心電図、血液検査など糖尿病・高血圧などを行い、
    他の疾患があれば予め治療します。

  • 入院・手術の前日

    可能な状態であれば、手術の前日に入浴もしくはシャワーを浴びて
    全身を清潔にしておきます。
    手術の前日は決められた時間以降は飲食を絶ち、
    手術にそなえて胃の中を空にします。
    手術に備え、気持ちを穏やかにしてゆっくり休み、体力を温存します。

  • 手術

    手術の準備が整い次第、手術室(クリーンルーム)へ移動します。
    人工関節置換術の麻酔は全身麻酔(眠って意識がない状態)、
    脊椎麻酔あるいは硬膜外麻酔(下半身の感覚はなくなりますが、
    意識がはっきりしています)があります。

  • 術後のリハビリ

    ラピッドリカバリーとは人工関節手術を受けられる患者さんの
    早期回復のためのトータルプログラムです。
    患者さんが安心して手術を受け、より早く日常生活に戻れるよう
    当院の人工関節専門チームが一丸となってサポートし、
    患者さん一人ひとりのQOL(生活の質)の向上を目指しています。